クロエ・グレース・モレッツ

クロエ・グレース・モレッツ

 映画「キック・アス」において見事なアクションとそのおしゃまな演技で観客を魅了し、「キック・アス・ジャスティスフォーエバー」においては更にその魅力が爆発していた彼女なのですが、キック・アス以外でも比較的独特な役を演じることが多く、血の中で佇むような印象の役が非常に多いような印象を受けます。そんな彼女が「もっとヒット・ガールを演じたいわ」と監督に命令したことが功を奏したのかどうかはわかりかねますが、続編製作にあたって多大な功績を残したことに関しては誰もが疑わない純然たる事実といえるでしょう。

プロフィール

 ジョージア州アトランタ出身で1997年2月10日生まれ。父親のマッコイは形成外科医、母親のテリは看護師。ブランドン、トレバー、コリン、イーサンという4人の兄がおり、兄の1人トレバーはクロエの演技指導者をやっておりました。両親が忙しい時などは彼がクロエに付き添っているそうで、トレバーは「トレバー・デューク」の名前で俳優としても活動しております。2001年にトレバーが演技学校に合格したことによって、母と兄と共にジョージアからニューヨークに移りました。クロエは5歳の頃からニューヨークでモデルや広告に出演するなど芸能活動を開始。6歳になるとロサンゼルスに引越し、2004年にテレビシリーズ「堕ちた弁護士-ニック・フォーリン-」へのゲスト出演で演劇の仕事も開始したのでした。そして、翌年の2005年公開の「Heart of the Beholder」で映画初出演を果たし、同年「悪魔の棲む家」のリメイク作品で初めて大役を務め、2005年度のヤングアーティスト賞を獲得しました。その後テレビ番組でいくつかのゲスト出演を経験し、米国版のアニメ作品「ぷーさんといっしょ」では声優デビューもはたしました。普段は友人と過ごしたり、買い物に行くのが好きだそうで、ファッションにも興味があり、時に独創的な服装をしてファンを驚かせることもあります。2012年「最も美しい顔」では4位に耀きました。

主な出演作

映画

平成17年 2005年
「Heart of the Beholder」/モリーの役
「悪魔の棲む家」/チェルシー・ラッツの役
「沈黙の脱獄」/聖トーマス病院の女子の役
平成18年 2006年
「ビッグママ・ハウス2」/キャリーの役
「ゾンビ・ナース」/メリッサ・ノーマンの役
「100年後...」/エマ・タニーの役
平成19年 2007年
「The Cure」/エミリーの役
「The Third Nail」/ヘイリーの役
「Hallowed Ground」/サブリナの役
「プーさんといっしょ/スーパー探偵団のクリスマスムービー」/ダーヴィの役(声の出演)
平成20年 2008年
「アイズ」/アリシアの役
「The Poker House」/カミーの役
「ボルト」/幼少期のペニーの役(声の出演)
平成21年 2009年
「プーさんといっしょ/プーとティガーとミュージカル」/ダーヴィの役(声の出演)
「リピート~許されざる者~」/トビー・ビショップの役
「(500)日のサマー」/レイチェル・ハンセンの役
平成22年 2010年
「グレッグのダメ日記」/アンジー・ステッドマンの役
「キック・アス」/ヒット・ガール、ミンディ・マクレイディの役
「ジャックと天空の巨人」/ジリアンの役
「モールス」/アビーの役
平成23年 2011年
「HICK ルリ13歳の旅」/ルリ・マクマレンの役
「キリング・フィールズ 失踪地帯」/リトル・アン・スライガーの役
「ヒューゴの不思議な発明」/イザベルの役
平成24年 2012年
「ダーク・シャドウ」/キャロリン・ストッダードの役
平成25年 2013年
「ムービー43」/アマンダの役
「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」/ヒット・ガール、ミンディ・マクレイディの役
「キャリー」/キャリエッタ・ホワイトの役
平成26年 2014年
「ザ・マペッツ2/ワールド・ツアー」/新聞紙配りの少女の役
「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」/ミア・ホールの役
「イコライザー」/テリーの役
「かぐや姫の物語」/かぐや姫の声の役

テレビ番組

  • 2007年~2010年「プーさんといっしょ」ダーヴィの役(声の出演)

ゲスト出演

  • 2004年「堕ちた弁護士-ニック・フォーリン-」/バイオレットの役
  • 2005年「マイネーム・イズ・アール」/キャンディ・ストーカーの役
  • 2006年「ラマだった王様 学校へ行こう!」/フリの役(声の出演)
  • 2006年、2007年「デスパレートな妻たち」/シェリーの役
  • 2007年、2008年「ダーティ・セクシー・マネー」/キキ・ジョージの役
  • 2011年「30 ROCK/サーティー・ロック」/カイリー・ホッパーの役
  • 2012年「パンクト」/本人の役

ミュージック・ビデオ

  • 2010年「Answer To Yourself」歌手:ザ・ソフト・パック
  • 2011年「Our Deal」歌手:ベスト・コースト
  • 2011年「Ouch」歌手:Dionne Bromfield ft. Mz Bratt

ビデオゲーム

  • 2012年「Dishonored」/エミリー・カルドウィンの役

受賞歴

2010年「グレッグのダメ日記」

  • セントラル・オハイオ映画批評家協会ブレイク映画アーティスト
  • ヤングアーティストアワード最優秀パフォーマンス賞(若手部門)

2010年「キック・アス」

  • オースティン映画批評家協会ブレイクスルー・アーティスト賞
  • COFCAブレイクスルー・映画アーティスト賞
  • エンパイア賞最優秀新人賞
  • MTVムービー・アワード ブレイクアウト・スター賞
  • MTVムービー・アワード Biggest Badass Star

2010年「モールス」

  • オースティン映画批評家協会賞ブライクスルー・アーティスト賞
  • COFCAブレイクアウト映画アーティスト
  • エンパイア賞最優秀新人賞

ヒット・ガールでブレイク!

 2010年公開の「キック・アス」で演じた「ヒット・ガール」の役でクロエの知名度は一気に上げた彼女ですが。このキャラクターは11歳の少女でありながら、父親と共にスーパーヒーローとして登場し、マーシャルアーツや薙刀、バタフライナイフ、銃器などを使用し、ギャングを叩きのめし、しかも放送禁止用語を多用するという役どころでした。この役柄についてクロエは、「あの文脈だと特に意味を持たない言葉で、『おい!』と同じような形で使ってるわけでしょ」と語っていましたが、しかし監督と脚本家に「なるべくコミックを忠実に再現したいから、とりあえずワンテイクだけ言ってくれ。そのテイクは使わないだろうから」と説明され、仕方がなく忠実に再現してみたのなのですが、結局そのテイクが使われたとも語っていました。マーシャルアーツ、ガンアクションなどの過激なアクションシーンの9割を自分自身で演じ、撮影前に7ヶ月にも及ぶ訓練を行ったそうです。撮影時は役柄の設定と同じ11歳でした。道徳的非難もありながらこの演技で広く賞賛され、映画評論家ロジャー・イーバートは、4つ星中1つ星の映画としながらも「ヒットガールのキャラクターについて物議はあるだろうが、モレッツは存在感があり魅力的である」と評していました。