アーロン・テイラー=ジョンソン

アーロン・テイラー=ジョンソン

 映画「キック・アス」でヒーローオタクのデイヴを演じたアーロン・テイラー=ジョンソンなのですが、今作では少したくましくなって帰ってきました。「幻影師アイゼンハイム」や、「シャンハイ・ナイト」、そして「アルバート氏の人生」「野蛮なやつら/SAVAGES」「アンナ・カレーニナ」、極め付きは「キック・アス」と本当に当たり作品にしか出演していないような恵まれた俳優で、近年は劇場版ゴジラなどにも出演している期待の若手俳優です。

 1990年6月13日生まれ。イングランド・バッキンガムシャー出身です。10歳のころから、子の役としてテレビや映画に出演し始めました。2002年「トムとトーマス」で映画デビュー。2006年には評判を呼んだ映画「幻影師アイゼンハイム」に出演し、エドワード・ノートン演じる主人公の少年時代を演じて注目を集めました。2009年10月30日、主演した「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」の監督で23歳年上のサム・テイラー・ウッドと婚約したことを発表しました。2010年7月7日には第一子となる女児が生まれ、Wylda Raeと名づけられました。2012年1月には次女のRomy Heroが誕生していました。また、サム・テイラー・ウッド監督と前夫との子供であるアンジェリカとジェシーの継父としてもの役割を果たしているそうです。2012年6月には結婚式を挙げ、妻の旧姓を合わせて法律上の名前をアーロン・テイラー=ジョンソンとしました。2012年に出演した映画「アンナ・カレーニナ」ではこの新しい名前でクレジットされていました。俳優のダニエル・デイ=ルイスを尊敬しているそうです。

主な出演作

「シャンハイ・ナイト」
チャーリー・チャップリンの役
2000年に公開された「シャンハイ・ヌーン」の続編であるジャッキー・チェン主演のアクション活劇映画です。19世紀末の中国を舞台に、紫禁城に皇帝の証とされている「龍玉」を狙った窃盗団が押し入り、その龍玉の番人であるチョン老人が謎の英国人に暗殺され、娘のリンに龍玉の奪還を託しました。同じ頃、アメリカ西部の保安官になったチョン・ウェンに1通の手紙が届き、それは父の死を知らせる妹リンからの訃報でした。父の敵を討つべく、チョン・ウェンは相棒のロイとロンドンに乗り込み、犯人を捜し始めます。しかし事件の背景には、大英帝国の王位を狙う恐るべき陰謀が潜んおり、様々な黒幕との戦いを余儀なくされるのでした。
「幻影師アイゼンハイム」
若い頃のアイゼンハイムの役
 2006年公開のアメリカ映画で、スティーヴン・ミルハウザー原作の小説「バーナム博物館」に収められた短編小説を映画化した作品です。非常によく出来た映画なのですが、「すべてを欺いても手に入れたいもの、それは君。 」といった臭いコピーと妙にB級映画っぽいタイトルとで正当な評価を受けているとは言いがたい作品の一つと言えます。ストーリー自体は手品師が身分違いの恋に苦しむといったものなのですが、ラストシーンが実に秀逸で、その手品師が仕掛けたトリックに、それまで頭が硬くてどの手品を見てもネタばかり聞きたがるウール警部だけが気付き、しかし、誰にもそのネタを話せなくてもどかしく喜ぶシーンが非常に印象的です。
「ジョージアの日記
ゆーうつでキラキラな毎日」/ロビーの役
 
イギリスで売れに売れたルイーズ・レニソンの「ジョージアの青春日記」を「ベッカムに恋して」のグリンダ・チャーダが映画化したのが本作です。容姿に自信が無く劣等感を持ちながらも、理想の男子をゲットしようと前向きに頑張る14歳の女の子・ジョージアを主人公に、明るく楽しい学園生活を綴った青春コメディで、見ていて温かい気持ちになります。
「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」
ジョン・レノンの役
2009年に公開されたビートルズ結成前の若きジョン・レノンを描いた伝記映画です。1950年代半ばのイギリス、リバプールが舞台で、幼い頃から叔父夫婦の元で育ったジョン・レノンと、その育ての母である叔母のミミの暮らしを描きます。ミミは問題児であるジョンを厳しくしつけ、一方叔父のジョージは音楽好きでいつも優しく接してくれました。しかしそんなジョージが突然病気でなくなってしまうのです。悲しむジョンは、葬儀に訪れた実の母・ジュリアを発見し、彼女が以外にも近所に住んでいることを知ります。ジョンは、ミミに内緒でジュリアの元を訪ねます。そんな彼をジュリアはまるで恋人のように迎えます。ロックンロールを愛し、自由に生きるジュリアの姿に、いつしかジョンも影響されていくのでした。
「チャットルーム」
ウィリアムの役
「仄暗い水の底から」「リング」などで全米を恐れさせた中田秀夫監督が、イギリスに招待され製作したサスペンス・ホラー映画です。家族を嫌いインターネットにのめり込むウィリアムは、ネット上でジム、エヴァ、エミリー、モーと出会いました。彼らは意気投合し、チャットルームでの交流を重ねて仲を深めていきます。ある日、いつも通りにチャットを楽しんでいると、ジムが自分はうつ病だと告白します。それを聞いたウィリアムは、ジムを言葉巧みに操り自殺に追い込もうとし始めるのですが……。実はウィリアムには自傷癖があり、他人の自殺映像を見ることでストレスを解消する異常者だったのです。
「アルバート氏の人生」
ジョー・マッキンスの役
2011年に製作されたアイルランド映画です。当たり映画で評価がかなり高い作品の一つのなっております。19世紀、若くして両親を亡くし、一人で生きていくために男装して仕事を得ていたダブリンのホテルのレストランで住み込みのウェイターとして働くアルバート・ノッブス。彼は女性であることを隠すために、他人との関わりを極力持たないようにして長年過ごしてきたわけですが、ある日泊り込みで仕事に来たペンキ職人ヒューバート・ペイジと知り合ったことをきっかけとして少しずつ事態が変わっていくのです。そんなある日、ダブリンの町をチフスの大流行が襲い物語は大きな展開を迎えます。
「野蛮なやつら/SAVAGES」
ベンの役
ドン・ウィンズロウ原作のベストセラー小説をオリバー・ストーンが映画化した作品です。そしてカツラ騒動で全米を賑わせていたジョン・トラボルタが、そのカツラを脱ぎ捨てて演技にあたった作品としても話題になりました。ちなみにそのカツラ騒動でむちゃくちゃに切れまくり周りに当たり散らしまくっていたという前置きがあるわけですが……。ストーリーとしてはカリフォルニア州のラグナ・ビーチで大麻栽培のベンチャーをやっているベンとチョンがメキシコの麻薬組織に拉致されたことによって様々な戦いが引き起こるというクライムアクション物となっております。トラボルタさんの禿頭に注目して見るとすごくいいと思います。
「アンナ・カレーニナ」
ヴロンスキー伯爵の役
映画全体を舞台劇とした特殊な手法を用いた映画です。こちらも非常に話題になった映画で、1877年にレフ・トルストイが発表した同名小説を映画化した作品です。1870年代のロシアを舞台に、政府高官カレーニンの妻である美貌のアンナは、兄夫婦のいさかいを仲裁するためにやってきた若い貴族の将校ヴロンスキーと出会い互いに惹かれ合います。アンナは夫と幼い一人息子の待つペテルブルグへ帰りますが、ヴロンスキーはあとを追いました。二人の関係は急速に深まるのですが、しかしそれを知ったカレーニンは世間体を気にして離婚に応じようとしません。そんな時アンナはヴロンスキーの子供を身ごもって、出産後重態となってしまいました。駆けつけたカレーニンの寛大な態度をみて、ヴロンスキーはアンナを失うことに絶望しピストル自殺を図ろうとするのでした……。
「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」
クイックシルバー役
アンソニールッソ監督のマーベル原作ヒーロー映画キャプテンアメリカの続編です。前作の戦いから二年後の世界で、現代社会への適応に苦労するキャプテンアメリカことスティーヴロジャーズが、陰謀渦巻く様々な事件に飲み込まれていくストーリーとなっております。本作ではクレジットにすら名前が載っていないアーロンなのですが、エンドクレジットの途中の場面でこっそりと出演しているんです。
「GODZILLA ゴジラ」
フォード・ブロディ大尉役
日本の同名キャラクターに基づいたアメリカのSF怪獣映画GODZILLAは2014年に公開されてから大変物議をかもした作品となりました。アーロンはそんな作品の主人公格の一人フォード・ブロディ大尉役を演じました。比較的その大尉の家族が中心として描かれる作品であまりにも大活躍するため、怪獣の影自体が少し薄く感じてしまうのが玉に瑕でした。おそらくはクローバーフィールドのような作品をゴジラでやろうと思ったのだろうと思われます。